~通販ショップ閉店のご挨拶~
ラブリーポップは、2024年3月末をもって通信販売事業の営業を終了させて頂きました。
新たなプレジャーグッズの製品開発など
また別の形で皆様により良いプロダクトやサービスを提供できるよう、「ラブリーポップ」は次への準備を進めて参ります。
なお、本WEBマガジンは引き続きご覧いただけますので、どうぞお楽しみ下さい。
セックスレスって一言でいうけれど。
こんにちは、ラブリーポップスタッフのさっちーです。
またまた間が空いてしまいすみません。今日はちょっとカタイお話、です。
すこし前から、「セックスレスにならないように」というフレーズに違和感を感じていました。
先日たまたま読んだとあるAV監督のブログに、その答えのようなものが書いてあったことで、私が感じていた違和感の正体がすこし掴めた気がしています。もしかしたら同じような思いを抱いている方がいるかもしれないので、今の思いを書いてみようと思います。
結論から言うと、私が感じていた違和感は「セックス」が愛情の物差しのようになっていることにありました。
はじめてセックスをした頃は、セックスはキスの先にあるものでした。相手のことを好きだからという気持ちのほかに、セックスに対する憧れもありました。そのあと色んなセックスを経験して、好きになってもらうためのセックスや、相手をつなぎとめるためのセックス、お金のため、快楽のため、暇つぶしのセックスなども経験。もちろん、好きで好きでたまらないという気持ちが爆発したようなセックスも。そして結婚した後には子供を作るためのセックスもしました。
結婚するまでは、別に誰とセックスしても良くて、逆に誰ともセックスしなくても良くて。
ちょっとセックスしない期間が長くなったって、セックスレスなんて言わなかったし思わなかった。なのに、結婚して、相手が夫というこの世でただ一人の男性に限定されたことで、ちょっとセックスしない期間が長くなる=セックスレスと言われてしまうのはどうしてなのだろう。
私が読んだママ雑誌では、毎号セックスレスについての記事が載っており、セックスレスは解消しないといけないもの、セックスすることが愛情の証のように言われていました。それが別におかしいと思っていなかった頃は、夫とこのまま仲良くするためにセックスしなくてはいけないと思っていました。したいからしていたはずのセックスが、「しなければいけないこと」に変わっていました。
そしたら、なんだかぜんぜん気持ちよくありませんでした。幸せだとも感じられませんでした。
しなければ、と思いながらするセックスは、人生で一番、最悪でした。それでもセックスすることが幸せだと思っていた私は、とにかくセックスをすることにこだわってしまいました。うちの場合は夫が先にギブアップして、私は夫に「なんでセックスしてくれないの?!」と詰め寄ったこともありました。当然、夫婦の関係はギクシャクしたし、二人とも疲弊しきっていました。
そんな中、たまたま二人の気分がノリノリのタイミングでしたセックスで、妊娠しました。今でも、あの時コンドームが破れたのは絶対偶然じゃない!神はいる!と思っているくらい、絶妙なタイミングでした。
妊娠したことで、私にセックスやオーガズムに対する恐怖感が出たことは、別のブログにも書きましたが、我が家にとってはそれが良い方向に転んで、夫婦二人ともにセックスから離れて落ち着くことができました。
妊娠中はセックスすることはなかったけれど、だからと言って不幸だなんて感じませんでした。
むしろ以前のギクシャクがなくなり、より幸せを感じた日々でした。そしてそこから、子供が2歳になってしばらく経つ今まで、セックスの回数は数えるほど。たぶん2回か3回くらいしかしてないんじゃないかな?と思います。けれど、夫婦の関係は今までにないくらい良好で、幸せを感じています。
・・・という経験をしたので、昨今の「セックスレス」がとかく悪者にされがちで、「ママ系雑誌」に「セックスレス解消法」ばかり載っていたり、セックスレス=夫に抱いてもらえないかわいそうな女という図式で語っている文章ばかりが溢れている現状に、なんだかなぁ、という違和感を抱いてしまうのです。
ところが先日、代々木忠さんというAV監督のブログを読んだとき、胸がスーッとする思いでした。「第356回 性の行き着く先」というブログ記事がそれなのですが、勝手にリンクを張るのはどうかと思うので、検索していただけると嬉しいです。
私と夫との関係を「セックス卒業」と言われると、いやまだ卒業ってほどでは、と思うし、性の成熟した姿なのかと問われると、まだまだそんな、私ごときがおこがましい、って感じだけれど(笑)、一方にセックスしないことに対する不満があればセックスレスで、セックスしないことを双方納得していればそれでいい、と自分以外の人がいうのには、救われる思いがしました。
私は今の状態が幸せだと思っているし、それはたとえ誰にも認められなくても変わらないけれど、やっぱり誰かに「それでいいんだよ」と言ってもらいたかったんだと思います。
しかもそれが、長年AVという映像作品の中でたくさんのセックスを見てきた人に言ってもらえたのだから、1000人分くらいのパワーをもらった気が(笑)
もちろん、「セックスがしたい」と思っている人が「セックスをするため」に努力することは、素晴らしいことだし、応援します。あの人とセックスしたい、あの人に抱かれたい、と思う気持ちは痛いほど理解できるし、そのために努力しようとするなら、どんどんやってみるべき。だから「セックスレスを解消したい」と思っている人にはできる限りのアドバイスをするし、ラブグッズがその一助になることも大いにあると思っています。
でも、もしそれが「セックス=愛情」だと思うからなのだとしたら、違う形の愛情もあると伝わると嬉しいです。
(ご興味のある方は監督の他のブログ記事も読んでみてください。私は監督がお孫さんの話をしているのを読むのが好きです。ただ、AVのことについて書かれたブログも当然ながら多く、すべての方が楽しめるかどうかはわかりません。合わないなと思ったら、こっそりブラウザを閉じてくださいね。よろしくお願いします。)
さて、それでは次回はもっとアッサリしたいつものラフなブログに戻ります。
お付き合いありがとうございました!
最後に、監督に伝わるかどうかはわかりませんが、とても感謝しております。直接コメントを書く勇気がないのでこの場を借りて・・・。ありがとうございました。