~通販ショップ閉店のご挨拶~
ラブリーポップは、2024年3月末をもって通信販売事業の営業を終了させて頂きました。
新たなプレジャーグッズの製品開発など
また別の形で皆様により良いプロダクトやサービスを提供できるよう、「ラブリーポップ」は次への準備を進めて参ります。
なお、本WEBマガジンは引き続きご覧いただけますので、どうぞお楽しみ下さい。
【メルマガバックナンバーより】風俗にくる男性は本当に〔技〕を求めているのでしょうか?
風俗にくる男性は本当に〔技〕を求めているのでしょうか?
こんな質問をもらいました。
一般の女性から見れば、日々男性をイカせる仕事をしている私たちは、相当なテクニシャンだと思うのかな?
確かに野球だってテニスだって練習しなければ上手くなりません。歌だって陶芸だってピアノだって、才能+経験がものを言う。
ではセックスも練習なのか、経験なのか、才能なのかって話ですが。
確かにたくさんの男の人と絡み合って経験を積めば何らかのスキルは身につくでしょう。それは単なるフェラチオテクだけではなく、会話術や雰囲気作りといったところまで及びます。だから大きな意味で全部ひっくるめて風俗での接客が技だとするなら、男性は技を求めているといえる。
癒しとか、恋愛感情の演出も風俗嬢からすれば全部技だからね。
しかし一方で本人にやる気がなければ何も磨かなくてもそのまんまの惰性で仕事はできちゃったりもします。
若くて可愛い女の子はそれだけで価値があります。そういう素材重視のお客はお気に入りの人形を探してるだけなので、技なんて必要とされないでしょう。
一方で風俗ファンの中には、純粋にセックスの技術面を期待して風俗に通う人もいる。
高級ソープの伝説の○○さんとか、誰々のマットテクは凄いとか、きっと遊園地感覚なのだ。その場合、確かに求められているのは技術だけれども、それだけじゃ味気ないし、きっと一度や二度で満足してしまって一人の娘に対しリピーターにはならない。
しかし風俗には通い続けるだろうから、そういう客層もかなりいるのは確かだ。
特定の相手を求めないところは遊びとして正しいと思うし、彼女がいる男性ならばそういうタイプのほうが安心かも。遊びというか娯楽としてのセックスなのだから、「私だけにして!」って対抗心を燃やすのはお門違いである。
家庭で風俗テクを披露したところで、旦那の風俗通いはおさまらないでしょう。
男の人を飽きさせないためには、セックスのテクニックだけでは無理だと思う。
だから風俗嬢もプレイのテクニックだけじゃなく、情をからめた接客で相手をつなぎ止めようとするのだ。私には三年とか五年とか、長く通う常連客が多い。
彼らが求めているものはそれぞれだけど、やっぱり基本はセックスを通じた癒しなのかなと思っている。半年に一度しか現れないような人は技術も重視するけど、安全パイというか他で冒険して失敗したくないからというのも大きな理由らしい。
そういう感覚、お気に入りの美容師とかマッサージ師に近いかも。技術はもちろんだけど触れられて不快感がないとか、話しやすいとかも大事でしょう。男性のほうが鈍感だから、セックスの相手もそうやって選べちゃうわけよ。
そこに愛はあるのでしょうか?ま、いっか。
※2005/2/18発行メルマガより転載
山口みずか【プロフィール】
現役高級ソープ嬢、ライター、作家。
「1996 AIDS文化フォーラムin横浜」の講演会「性風俗とHIV/AIDS」にパネリストとして出席、現役の性風俗嬢が公に発言した講演会ということで話題を呼んだ。著書に「性器末コレクション 」(イースト・プレス)、「てぃんくる系必勝講座」(太田出版 )、「Hの革命」(共著・太田出 版)など。